PC-8001mkII のカラー画面を液晶画面に表示する
2009年に一度、XRGB-3 を利用して、FM-7 の画面を液晶に表示することはについては成功したのですが、どうやったかすっかり忘れてしまい、且つ 当時の会社ブログも WordPress に移行する際に捨ててしまったので、資料の無し。
とりあえず、 XRGB-3 と XRGB-2 それと、複数のタイプの液晶を準備して、ケーブルの作成を行いました。
複数のタイプの液晶を準備したのは、液晶によっては 15khz に対応しているものや31khz にしか対応していないものなどあるからです。
最初の実験は XRGB-2とXRGB-3というアップスキャンコンバータを利用します。
ピンアサインの確認
まずPC本体側のカラーディスプレイのDIN8のコネクタのピンアサインについてみてみましょう。
次に XRGBのRGB21ポートのピンアサインも確認します。
それぞれ対応するところを結線すればいいのですが、1つ問題がありましてRGB21の14,16番ピンは、入力信号がコンポジットかRGBかを電圧で切り替えるようになっているようです。ここには外部電源として5VDCアダプタを抵抗を介してつなげてみることにはします。
手書きでちょっと見ずらいかと思いますが、結線はこんな感じになります。
DIN8側 (PC側)の4番(H.SYNC)と 5番(V.SYNC)は、混ぜて RGB21の C-Sync に入れるということになります。つまり簡単なOR回路を追加します。
こんな感じ
結線してみましょう
今回、準備した部品は次のものです。
- RGB21 コネクタ
- DIN8 コネクタ
- 5V DCアダプタ
- 10pリボンケーブル
それと工具類については、
- 半田ごて
- ハンダ
- ロウ付け
- ロウ材
- シュリンクチューブ
- ヒートガン
とりあえず、結線だけしてみます。むき出しなので抜き差しは慎重に。
スイッチオン!! おぉ!無事表示されました。
XRGB-2を利用した場合。
XRGB-3を利用した場合
あれっ? XRGB-3 だと上の2行が流れちゃいますね。
パラメータを色々といじってみましたが改善せず。まぁ表示できたからいいか。あとで考えることにしましょう。
ロウ付けやシュリンクなどして頑丈にしてみる。
少し残念な感じですが、結線は間違っていない感じなので、1号機はこの仕様で固めることにします。
まずは、それぞれロウ付け
ロウ付けは、基板用のグルーガンで行います。(ちょいとプロ用)
しばらく放っておいたら、ロウ材があわあわになって出てきてしまいビックリ。やっぱり出しっぱなしはダメですね。他のロウ材は密封袋にはいっているので大丈夫かと思いますが、もったいないのでそのままあわあわのまま投入。
RGB21側の投入。ちょっと雑だけどダイオードや抵抗などがショートしていないことを確認して、ロウ材投入!!
そのあとは、シュリンクチューブをかぶせて、ヒートガンで熱種縮
それぞれのカバーを閉じて、完成!!
他の液晶でも試してみた。
DELL E178WFPc (1440×900)
Logitec LCM-T175A/S (1280×1024)
ちなみに最初に実験の画像で登場したディスプレイは、 15Khz対応という噂の DELL P2314H (23インチ)です。
他のPCでもテストしてみる。
2009年に FM-7 で試したときは同期がとれなくて、モノクロのDIN5 から同期信号をまぜたら表示できたという記憶がありますが、さて他のマイコンではどうかな? ということで、試してみました。
MZ-700、FM-7
原因はいまのところ不明ですが、初代PC8001は表示されませんでした。DIN8のカバーが若干大きいのか、深く刺さらなかったのが原因かもしれませんが。。。
とりあえず今回の結論をまとめると、XRGB-2 + 今回のケーブル + アナログRGB端子のある液晶の組み合わせでとりあえず幸せになれるということで。。
当時のブラウン管のキャラクタディスプレイについて
当時のブラウン管のディスプレイだと机の奥行が最低700mm、少し余裕を持って800mm必要となり場所の確保が大変なんです。
それとやはりブラウン管はメンテができなくなっているので、そろそろこのタイミングで液晶に表示することについてはマイコン毎に方法論を確立しておかないとね。。
とりあえずなにかの参考になればと思いまして、公開しておきます。