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MZ-80B

MZ-80Bのカセットデッキ修理 (ゴム交換)

MZ-80B のデータレコード部

SHARPのマイコン「MZ-80シリーズ」の特徴は、なんといってもディプレイとデータレコーダ、キーボードが一体化されたオールインワン設計ですね。しかし 約40年後の 2022年現在においては、それが少し裏目にでています。

その中でも一番の問題は、データレコーダーいわゆる カセットデッキです。他の PC-8001や FM-7 などのようにデータレコーダーが外部接続であれば、状態の良いデータレコーダーをつなげばいいのですが、MZ-80シリーズの場合は、そうもいきません。

ということで、以前 MZ-80K2 でも同様な記事を掲載しましたが、今回は MZ-80B で行います。

MZ-80B

かっこいいですね。 MZ-80K に比べるとだいぶ、オシャレになっています。キーボードの打感も良いです。
さて、それでは早速カバーを外していきましょう。

MZ-80B 後方

まず最初に写真の 2か所のネジを外します。

カバーをあけたところ

自動車のボンネットを開けたときのような感じになります。ヒンジ部分はきつめになっていますので、ガシャンとは落ちてきませんが、つっかえ棒を出して、穴に刺して固定しましょう。

つっかえ棒を刺したところ

ちなみに MZ-80K/C シリーズは、前面が開くようになっています。また、MZ-80Bのようにヒンジがきつくないので、ガシャンと落ちますので、つっかえ棒を固定する必要があります。 (違う方式ですが)

次に、5箇所のネジを外して、プラスチックカバーを外します。

カバーをはずしたところ

左奥に見えるのがデータレコーダー部分です。このままですとそこにアクセスしにくいので、ディスプレイの基盤を外しましょう。といってもそこから出ているハーネスが短いので、少しずらす程度です。

ディスプレイの基盤のネジを取り外す

この1か所のネジを外せばOKです。

次に、写真の3か所のネジを外しましょう。

カバーを取り外したところ

カバーを外すとこんな感じ。ここから、ゴムを外します。要するにこのゴムが経年劣化でツルツルになって伸び切って滑ってしまうのがカセットの読み込みエラーの大半です。

外したゴム (左上) にサイズが近いものを選択。ちなみな今回は、幅が実物より少し太いものしか手元になかったのですが、1つ上の写真の小さい側のブリーの幅が十分に広かったので、特に問題なしです。スムースに回転できるように且つ、滑らない程度にということで、円周長さが近いものを適当にピックアップ。

ゴムを換装したところ

元のゴムより少し太いゴムにして換装したところ。この後はカバーを付けて、元に戻します。

さて、さっそく読み込んでみましょう。

無事 SB-5520 を読み込んだところ

無事に BASIC ( SB-5520 ) を読み込みました。パチパチ!

それでは、テストプログラムを入力してみましょう。

BASIC プログラムを実行したところ

無事「Hello MZ-80B World!」が表示され、音楽が「ドレミ」と鳴りました。ボリュームツマミが大きくなっていてビックリしましたが、音の確認もできました。

ちなみに、MZ-80Bでは、英文字で小文字も表示できるんです。

MZ-80K/C のセミグラフィックキャラがなくなっていますね。

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